News
ニュース

【コラム】デザインはどうやって作られる?(シンボルマーク編)

今回は、私たちが普段デザインをどのように作っているのかを、
岡山部品株式会社様シンボルマークデザインを例にお見せしようと思います。

[打ち合わせ・ヒヤリング]
ブランディング、グラフィックデザイン、どの案件もそうですが、
まずはクライアント様に入念なヒヤリングを行います。
詳しい事業内容や代表者様の想い、企業理念などを
代表者様のお人柄を知るため、趣味の話などの雑談も交えながら聞いていきます。
また、予算や希望納期を聞き、初校〜校了までのスケジュールも決めていきます。

[デザイン案作成]
ヒヤリングの情報をもとに、デザイン案を作っていきます。
デザイン案を考える過程は人それぞれだと思いますが、
私の場合はまず、ヒヤリング情報からいくつものキーワードを連想し抽出していきます。
とにかく出来るだけ抽出し、そして絞り込んでいきます。
このキーワード連想作業を「これだ」と思うキーワードがいくつか出来るまで繰り返します。
(この作業のときは一切、手書きでもラフスケッチは起こしません。※あくまで私の場合)

キーワードがいくつか出来たら、そのイメージにそってデザイン案を作っていきます。
大体このときにはイメージが出来ていることが多いので、
デザイン案を作る実作業より、キーワード連想作業に時間をかけます。

デザイン案が出来たら、一つ一つのコンセプトを説明しながらご提案します。


▲初校のデザイン案

[ブラッシュアップ作業]
初校のデザイン案からいくつか選定していただき、ご要望をお伺いします。
ご要望に合わせブラッシュアップパターンを作っていきます。
ブラッシュアップパターンは、選定案から色味や微妙な形状、線の太さなどを少しずつ変えたパターンをいくつか作りご提案します。


▲選定したデザイン案のブラッシュアップパターン

ブラッシュアップパターンからさらに選定していただき、
そこからまたブラッシュアップパターンを作っていきます。
(クライアント様のイメージや想いとのズレが生じてきた場合、追加案をご提案します。)
この作業を繰り返し、最終形態に近づけていきます。


▲ブラッシュアップパターンのブラッシュアップパターン

▲追加デザイン案

▲追加デザイン案からのブラッシュアップパターン

▲最終ブラッシュアップパターン

[デザイン案決定〜納品]
ブラッシュアップを繰り返し、最終デザイン案が決まったら、
細かい調整を加えていきデザインを洗練していき、デザインを完成させていきます。
このときは、最終ブラッシュアップパターンの一つ前のパターンのうち一つを最終デザイン案に決めていただき、
そこからデザインを完成させていきました。


▲完成デザイン

完成したデザインは、クライアント企業様の大切なブランド資産です。
そのブランド資産を間違った使われ方をされないよう、使用ガイドラインを作ります。


▲使用ガイドライン

ガイドラインには、色の指定、ロゴタイプとの組み合わせや使用する際の禁止事項などを記していきます。
このガイドラインと完成したシンボルマークを、PDFおよびJPEGデータで納品し、終了です。

以上、このような行程でシンボルマークやロゴタイプのデザインを制作していきます。
また、最初のヒヤリングから納品までかかった期間は約1ヶ月ほどでした。
これはクライアント様の予定もあるため、一概に「この日数でできる」という指標ではないですが、
基本、クライアント様のご希望の納期に合わせるように制作していますので、
ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。


News一覧